強皮症が改善し始めた例

47才女性

<主訴>
強皮症と診断される(○○病院 リュウマチ科に通院中)
最初はシェーグレンかとも言われたが検査のみ
◆抗SS-A/Ro抗体FEIA 定量値40.4↑(7.0未満)
◆抗Sc1-70抗体/FEIA 定量値317.6 ↑(7.0未満)
◆アミラーゼ 161 ↑
◆現在 プレドニン5 0.5×2 プロルナー錠 レパミピド

<現症>
四肢の冷え
浮腫で押さえると脱色して血の戻りが遅い
一部はレイノー病のように白い
頚部のツッパリあり
肢端硬化はまだ部分的で強く曲げにくいところまでは起こしていない
非凹陥性水腫があるが、萎縮・強直・屈伸困難・潰瘍まではなし
皮膚暗赤
系統性硬皮での内臓の多系統の損害までの領域ではまだ至っていない
一部皮膚落屑(特に下肢)

※今年の夏の冷房(職場が冷房が強い)から調子が悪くなった
硬皮病は中医学では「皮痺」になります
皮膚腠理不密で風寒湿が乗虚して内襲して気血凝滞して久しく痺症を生じたと考えます

<愁訴>
背中の乾燥/7年前も低血圧で四肢倦怠/冷え症/下痢

<生理環境>
生理血塊多い/生理7日以上遅れる/生理量が少ない/生理前過食と下痢/白色帯下で量が多い

今年の夏の冷房(職場が冷房が強い)から調子が悪くなった 硬皮病は中医学では「皮痺」になります 皮膚腠理不密で風寒湿が乗虚して内襲して気血凝滞して久しく痺症を生じたと考えます

<舌診>
痩平(鉄板舌で邪実で真寒実証)

<脈診>
沈伏やや緩
脈軟遅

<腹診>
左肓兪圧痛動悸

<弁証>
肺脾両虚
寒凝瘀阻の硬皮症で温経散寒、和陽通滞

<漢方服用後>
朝起きたときの寝起きが、パッと目が開くようになる(衛気疏通)
服用前は目が重く開けられなかった
尿が増える(衛気通陽)
生理が7日以上遅れていたのが今回30日目にきた。
現在生理4日目。

目の上は太陽膀胱経、横は少陽胆経
目の下は陽明胃経の走行で 三陽経が集まるところ。
麻黄・桂皮の皮腠の衛気通陽ができてきているようで、朝の陽気が出ることがしやすくなったと思われる。
ただ生理前による強皮症の素因であり寒凝瘀阻の問題が最大限になり、衛気通陽の薬剤と寒凝血瘀の抵抗による足かせで
頚部から手までパンパンになったようで、生理がいつも7日以上遅れる状況が、通常通りくると同時に症状緩和する。

脈も服用前の沈伏から 脈気がやや表位で触手できるようになり、衛気通陽が拡大して来ている印象で、さび付いたチエーンの錆が少しづつ落ちて回しやすくなってきつつある印象。。
口を大きくあけるのが困難 表情喪失(仮面状)が軽度、皮膚枯燥はあり 便がまだやや弛みがあるので脾腎陽虚の側面を配慮。

<服用後の改善傾向症状>
○手の赤みが減る
○顔の浮腫が減る
〇首が後ろに曲げられなかったのが曲げれるようになる
○ 尿が増え通常の黄色になる(以前は透明で通常のリンパ対流ができていない)
○ 寒気がましになる
〇手の浮腫は減じて赤紫色の色合いが抜ける
〇指先を組むことができるようになり、家事ができるようになる
身体が痒い(蟻走感)
(これは改善傾向サイン。水気を追い払って陽気がめぐりつつある)
↑徐々になくなってきた(水気が抜けて衛気通陽しやすくなる)
〇舌の鉄板状で実寒症の邪実が抜けて舌肉が柔かくなり(邪実が詰まった状況が緩む)
〇しかしまだ豆腐色で真陽の回復がしてくると舌色に赤みが出てくる
〇手のパンパンで赤紫に鬱血しているのが緩み、日常の家事などができるようになる。

 

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