膠原病の命門堂の考え方

(関節リュウマチ)慢性炎症性疾患で進行していくやっかいな関節炎ですが、今まで来局された患者には二段階の状況があります。

第一段階はリンパろ胞を形成して関節の滑膜の表面へ間質へのフイブリンの沈着が見られる段階です。この場合、漢方的には気分病と言って、病位は通路上で通路障害を起こす痰飲(リンパろ胞)やお血(フイブリン)などの病理産物をいかに溶かして関節通路のリンパ、血液の流れをよくするかです。

臨床上では健康な人の舌色より暗色でやや鉄サビ色で、舌苔はやや厚く苔は乾いた苔が多く脈は軟渋の人が多い。これらは蔓性の水気の通りの良い薬草を用いたり、木に寄生するものなどが用いられます。またお血には血色の色合いの色素をもった薬草がよく用いられます。

第二段階は第一段階より進行した状態で関節面が癒着し、線維性強直と骨性強直して関節が堅くなり運動制限が強くなった段階です。舌では舌面が裂けた裂紋舌で舌体が乾いてやや萎縮したり苔剥離が見られます。脈は水気を失った渋脈で、水の中は割り箸で回すのが正常な滑脈とすると、渋脈は力タクリ粉で練った水中で回すように脈の伸びが悪い状況です。車で言えばノッキングするような脈で、時には脈が途切れてくる患者もおられます。

これらは慢性的炎症の経過が長く、組織間水を失った漢方では陰虚で骨の変形からも、腎は骨を主どると考えていますので一般的には「腎虚」と考えます。血液検査ではCRPという炎症反応が高い人ほど、舌裂紋で舌は赤みを増し、古裂の溝が赤くなったり苔剥離縁が赤く見えて邪熱が陰傷(細胞内外の液を失う)を進めているのを感じる状況があります。

これらは漢方では「養陰透熱」と言って第一段階が道路上とすると第二段階は道路が陥没して邪熱が内攻している状況ですから第一段階のように道路上の病理産物を取り除くだけでは無理です。落ち込んだ道路を盛りあげて、落ち込んだ邪熱を浮き上げて清熱する方法でやります。紙で例えるなら皺くちゃにした紙の山あり谷ありのいびつな道路が、リュウマチ関節の状況になっているのです。これらは「養陰透熱」をしていくと、リュウマチ因子が陽性でもCRPが正常数値になって患者さんの痛みが軽減されていくことを経験します。

よって漢方では段階によって漢方内容は変わります。

他は全身性紅斑性狼瘡(エリトマトーデス)は現在二人来局されていますが、一人は漢方服用によってステロイドの服用量が減少し、頬のチリチリする熱感がなくなっています。もう一人は扁桃炎併発が多く舌は真っ赤で黄苔が厚くなっていましたが、漢方服用後、ステロイドを服用しない状況で、抗核抗体が正常数値になり、扁桃炎からの発熱を起こすこともなくなっています。

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