春は三寒四温で温度差が激しく、
気の出入りがスムーズに対応していかなければならないため、気鬱が生じやすくなります。
木の芽立ちのときに、人間も「春は頭を病む」と言って、
アレルギー性鼻炎・結膜炎・メニエル病による眩暈、突発性難聴・五月病の気鬱倦怠などの
多くの体調失調を訴えてきます。
東洋医学では、「肝」が自律神経のバランスをととのえ、
精神状態を安定させるはたらきをしていると考えます
春は肝が高ぶりやすい季節のために、精神的に不安定になる人が多く見られます。
また、肝はストレスに影響されやすく、ストレスを受けると肝の機能が乱れ、
気分も落ち着かず、体調もすぐれなくなります
「気」のめぐりが悪くなることから、他の臓器にも影響を与えます。
疳が高ぶるも肝が高ぶるも同様で、
また肝の気の竅は「目」とされ目に集約されて「春眠暁を覚えず」ともされ
鬱鬱とした特徴を現わしています。
春の対策
春は冬の寒さから縮まった身体を開放させる時期ですので
「気」のめぐりが悪くなって、心身がずっと緊張したままになりやすいです。
気のめぐりを良くすることで気分も和らぎます。
エッセンシャルオイルやハーブティー、柑橘類などの好みの香りを嗅いで気を動巡らせましょう。
伸びをしたり、ストレッチで体の筋を伸ばすのも肝のはたらきを助けるために良い方法ですよ。
2. 緊張を解くツボ療法をしてみてください
車酔いや緊張性眼痛などに、ツボ刺激療法(内関)を使います
手のひらを上にします。
手首のシワ真ん中から指幅3本分上で筋と筋の間に取ります。
親指を立てるようにしてツボに当て、5秒×10回押しましょう
反対も同様に
押さえるときはゆっくり押してゆっくり緩めるのがコツ
いきなり強く押し当てないようにしてください
3. 目のホットパック(温かいタオルで目を覆う)と同時に首の後ろもホットパックすると、
頭部への栄養血管の血流が良くなり目の緊張も緩むと思います。
順序としては後頚部(首)を温めそのあと目を温めるのが良いでしょう
4.呼吸が浅い人が多いので吸気よりも呼気を長くすることが必要です。
深く息を吐ききることです。
1と同様になりますが、肩の力を抜いて鼻から息をすってできるだけ長く息を吐ききってください。
気を臍下の丹田に治めるように。
私、前田は60歳の還暦と同時に太極拳を始めました。
身体が以前より柔らかくなり、朝の気の良いところ(ジブリの森:勝手に自分でつけた緑の多いベランダ)
で太極拳をすると夜の睡眠が深くなりました。
皆さんも是非試してみて下さい。
前田 康男