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イチビ(耳響草)

古くは繊維をとるために中国を経て渡来した植物。日本でも平安時代には既に栽培され、江戸時代まで利用されていました。日本では薬草としては利用されないようですが、中国では薬効が優れ安全性も高い薬草の一つ、耳などの健康の為、人々に広く愛用されています。 難聴は、伝音機構の障害による伝音難聴と、内耳の音を感じる有毛細胞の感覚細胞から大脳まで音を感知する神経の障害による感音難聴である。 耳鳴りは多くは原因不明で、よく難聴を伴って一緒に発症する。 難聴と耳鳴りは、耳疾患の2大症状と言われ、症状が現れたら放置せず耳鼻咽喉科で検査してもらいましょう。
耳響草(ジキョウソウ)は、インド原産のアオイ科の植物、和名イチビ。味は少し甘い、平性(体に優しい性質)の植物。 【中薬大辞典】 情熱、利湿、開竅、活血の効能で泄瀉(腹瀉)、難聴、耳鳴りなどに用いる。 【中華本草】情熱利湿、通竅活血の効能で耳鳴り、難聴、咳、胃痛、腹痛、 泄瀉、打撲、などに用いる。 【陸川本草】利水、膀胱湿熱をおろし、耳鳴り、難聴などに用いる。 【常用中草薬手冊】疏風清熱、升清降濁の効能あり、風邪の高熱、流行性耳下線炎、耳遠い、耳鳴りなどに用いる。 耳響草には豊富なアミノ酸やフラボノイドのルチンなどの成分が含まれ、ルチンには、抗酸化作用、抗炎症作用、血小板凝集を阻害する作用、毛細血管を強化する作用などがあり、ビタミンPと呼ばれています。