老人性黄斑症、眼底出血の考え方

男性67歳

<主訴>
老人性黄斑症
眼底出血
出血周囲に滲出液がたまっているため歪んで見える(眼科医より)
眼科 :バリダーゼ ログザット カタン
内科:(昭和48年胃潰瘍の既往あり) エクセラーゼ シグマート ガストローム カマグ トレンタール

<愁訴>
夜中に口苦が強くうがいをよくする⇨肝胆鬱熱
上半身の多汗⇨湿熱燻蒸
便秘⇨陽明腑熱 少陽気滞
手掌の熱感発赤⇨邪伏陰分 陰虚火鬱

<望面>
暗黒でやや枯煤⇨腎陰虚 瘀血

<舌診>
紅<絳舌 舌前苔少皺裂紋で深溝 舌後黄やや腐苔 舌裏静脈怒脹し細絡は錆色鬱血
⇨絳舌より熱邪盛んで営陰消耗し邪熱が営血に侵入、舌前は裂紋が深く、苔少で陰液消耗がかなり進んでいる。
舌苔は黄色で粗ぞうで少陽腑熱~胃熱痰濁が蘊蒸
舌裏静脈怒脹し錆色細絡鬱血から瘀血が進んでいて紫斑出血を起こしやすい

<腹診>
肥満 胸脇苦満強度⇨肝気欝結 肝胆湿熱 瘀血
左少腹伏熱が強い⇨厥陰瘀血 ~瘀熱 胸中熱⇨厥陰心包鬱熱

<脈診>
右 浮洪(弦渋)有力 尺按而緊 左 渋やや硬 右>左
右脈浮洪で陽熱亢盛で胃熱脹悶~右尺緊で腎火灼騰
左渋やや硬で血渋で営血耗傷に営血分の瘀熱強い

脈に洪脈がみられ、内熱充溢 して気分では燥熱による白虎湯にみられることがあるが、患者は舌紅絳で営血分に久しく鬱熱があり、舌先皺裂紋で営血が傷耗されていて再び出血傾向で要注意の脈である。
少腹も蒸すように伏熱があり、盗汗や不眠の人にみられ、腎水不足で火逆しやすいので、お酒・煙草は禁忌。肝胆鬱熱挟湿濁上泛より眼竅に痰濁淤血阻絡や邪熱迫血妄行などにより、眼底に上記疾患を生じたと思われる。

?主 清営透熱兼涼血  ?従 肝胆清熱 養陰化瘀 での対応を考える

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