【創業33年漢方専門薬局】不妊症や様々な病気を東洋医学的観点から根本的解決へと導きます

更年期障害の考え方 一題目

69歳女性ご相談をしていると、患者さんの声がかん高い(肝熱) <主訴> 通年性の咳嗽と痰が止まらない ◆どの医院で薬を服用しても治らず、医師からは原因がわからないとのこと。 ◆布団に入ると憎悪し痰が切れにくい ◆温かいもので治まる <愁訴> 便秘で3日に1回便秘薬を服用/上気多汗で背中に汗をよくかく/盗汗あり/汗後にそわそわした悪風を感じる <舌診> 喑紫瘀斑 苔膩 舌裏怒張 <腹診> 心窩部冷たい <脈診> 弦 大小不整で 結脈 脈不整で脈来が大小で跳び 脈では結脈分類にはいる <その他> ご相談をしていると、患者さんの声がかん高い(肝熱) <弁証> これは老痰内結(現代医学では高脂血症と尿酸数値が高いなど、久しい腐敗した油のようなもので通利が悪くなっている)があると思われ、また宿食停積(久しい便秘、ヘソの横のツボ天枢穴が圧痛)気血凝滞で気血上逆して心肺の上焦鬱熱からの咳嗽と考えます。 漢方のバイブルである2000年前の傷寒雑病論の婦人産後病では、生理後の虚により「積冷」「気結」から婦人病から肺病や厥癲(癲癇)まで起こすで「鬼神」には非ず(たたりではない)としっかり説明しています。 患者は40代に子宮体癌で全摘出もありこれらから更年期の血管伸縮失調のホットフラッシュに類似し、上気による咳嗽と考えます。 ただ 結脈不整があり心窩部が冷えて寒飲があり上と下との気の流れを悪くして、これらは不整脈や上気に悪い影響を与えています。 将来的に心神(脳)異常に注意です。