透析のリスクが下がった例

80歳男性

<主訴>
糖尿病性網膜症(目がかすむ)
◆1年以内に透析になる可能性を示唆されている
◆糖尿は40歳より発症い現在はインスリン療法中 12単位×14単位

<検査数値>
ヘモグロビンA1C 7.9/クレアチニン2.65/蛋白尿1+~2+/尿素窒素33.9 空腹時100

<愁訴>
夜間尿2回/便秘と下痢

ニューロタン ノルバスク プレタール ベイスン エビプロスタ
ハルナール ラシックス ビオフエルミン ソールドール
2009.2.10  7.10   9.16  11.25 2010.4.27  5.25
クレアチニン  2.48   2.28   2.26   2.32  2.73   2.65
尿素窒素    34.6   18.6   26.6   24.2  36.2   33.9

<面>
T字鬱血 手のひらが赤い。

<舌診>
淡紅 裂紋やや乾 舌中~根 苔腐膩

<脈診>
左細弦帯数  右滑やや弦数

 左細弦帯数をどう考えるか。
•50歳以上は多くは弦脉をみることが多い。これは気血の自然衰減から、血脈の濡養の弱りから脈がやや硬く張ってくる生理現象。
• 一方、虚労、盗汗、労倦、失精は多くは細弦帯数 がみられる。
• 弦緊は瘀血・疝瘕を、弦細で経脈拘急で血気の収斂伸張ができず鼓搏して壅迫→脈来頚急で兼滑 をみる。
患者は細弦数で水虧木旺で腎臓の絡脈が血液中の灰汁で瘀滞絡塞して濁が降りず清(蛋白)が降りている状況である。
養陰化濁 化瘀通絡を中心に漢方薬で対応(煎薬と錠剤)

3か月後

• インシュリン 10単位×2 まで下がる
• クレアチニン2.80→2.36→1.91→1.81
• A1C  7.9→6.6
• 尿素窒素 32.5→26.4  まで下がり、透析リスクが減少する

 

 

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