高プラクチン血症による不妊症が1年後妊娠

30歳女性

<主訴>
不妊症/子宮内膜症/学生の頃より生理不順

<経過>
生理不順(子宮内膜症)でピルを服用

10年後 潜在性高プロラクチン血症

11年後 多嚢胞性卵巣

12年後 内膜症 チョコレート嚢胞を腹腔鏡手術

LH数値低く 高温期 階段状

原発性不妊症 排卵障害の加療後の体外受精もLH数値の低下による

胚移植実施が不可

<生理環境>
生理血の血塊が2日目に多い。ピル服用前は40~50日の遅延型生理

生理初日二日の生理が多く、後はダラダラと続いていた(手術後は改善)

※生理前PMS症状あり

生理前よりコメカミにズキズキとした頭痛あり/時に嘔気を伴う/腹痛はだるく鈍い肛門痛を伴う/胸張/イライラ/不安と過食
ともなくことがあり/帯下は多く白色帯下時に黄色/疲れたり、ストレスで便秘がちになると腥臭を伴い/カンジタを発症しやすい

<愁訴>
下肢が浮腫みやすい/腹満ガスが多い/便秘がち/肩こり/不安になりやすい/皮下出血しやすい

<体表観察>
手掌発汗が多い(痰滞腠理による衛気通利が悪い)
脾経の陰陵泉穴抵抗(脾経水滞あり)
肝経に太衝穴抵(肝鬱)

<腹診>
中脘~神闕(臍)~陰交穴までの任脈が棒状に緊張して硬結
臍下関元(丹田)は按じて空虚で軟弱
左少腹抵抗圧痛
神闕左右肓兪は硬結抵抗して動悸

<脈診>
右>左
右浮弦滑搏 左寸関 浮弦
全体に弦やや滑搏で按じても力あり

<舌診>

軽度に有歯根に餠象で湿痰が沈滞した舌象で苔は白膩苔で覆い舌面の色合が湿痰で赤みが見られず
肝区分の縁に瘀斑のように鬱血したように一部が浮き出て
舌前の茸状乳頭は瘀点で黯紅の色素沈着があり、
血瘀が久しい重度を示している
舌裏は舌根白濁に静脈鬱血拡大と怒張があり、痰滞~気滞~血瘀あり

<弁証>
舌苔白膩苔で縁黯紅で前乳頭瘀点で黯から、18歳から内膜症からの生理遅発があり、
腹部は中脘から~陰交まで任脈の正中線上が硬く硬結して抵抗あり
湿痰が詰まって任脈~血海(子宮)への通脈を悪くしており、想像するに、冷飲食や質の悪い脂質性の食べ物やトランス脂肪酸などで臍中心の抵抗動悸で乳糜槽のリンパ対流負荷(腸本幹リンパ~腰本幹リンパ)がかかり、

下肢が浮腫気味だけでなく静脈還流が重くなり、それらは骨盤腔内の末梢還流抵抗となり、
いわゆる「水不利して血不利する」気分証→浮腫がおきてから生理が遅れだしたか(易治)
「血不利して水不利する」血分証→生理が遅れだしてから下肢浮腫が生じた(難治)かですが、
脈象は左右とも弦滑脈で痰火が中心の脈で弦渋の血瘀が中心の脈では無いので気分証と考え、
膜間空間の自由水の流れが悪く、漢方でいう少陽三焦水道の不利から痰滞火鬱して(フィードバック障害)いる状況なので、
化痰通脈を中心にして症状改善が見られないかと思います。
手の汗と臍下軟弱から 上焦火鬱―中焦痰瘀阻滞―下焦虚寒で漢方処方では延年半夏湯+女神散などが考えられます。

<弁病>
湿痰久滞から 敗痰が卵巣を失道して 衝脉(卵巣)~任脈(子宮)に攙入
さらに上熱下寒(フィードバック障害により)となる(不妊症)

<治法>
化痰通絡兼化瘀 養衝温下

乳製品やパン食・ショートニング・夜8時以降の食事を避けるように指導

漢方服用 1年後 妊娠

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