体調を崩しやすい三寒四温の時期も過ぎて暖かくなってきましたね。
本格的に春が到来しました。
「春」という季節の特性は万人に共通するものですが、
暖かくなって過ごしやすくなる人もいれば、
暖かさで気ダルくなる人もいれば、
花粉症で鼻水・目の痒みで過ごしづらくなる人など様々です。
春はきっかけや始まりの季節
それでは春をどのように過ごせばいいのでしょうか?
春という季節は自然では草木が顔を出し始め、冬眠していた動物たちが動き出す時です。
また春は方角でいえば「東」に相当し、太陽の動きでいえば太陽は東から昇るように、
つまり春という季節の性質は全てのものごとの”キッカケ”や”始まり”に相当します。
現代人の大半の人が抱える問題の出発点はほとんどの人が同じです。
それはストレス社会や飽食の時代などとも言われますが、
“ストレス”と
“食事”と
“運動不足”の問題がとても深く関わっています。
ですので、漢方治療でもどんな疾患でもこの問題からのアプローチが多くなりますが、
これらは自分たちでも良い方向へ変えていくことも出来る問題でもあるのです。
それらを全部急に変えることは難しいので、まずは一つの問題から正していきましょう。
現代人は階段を使わずエレベーターやエスカレーターを使い、移動も自動車や自転車などを使い、
はたまた自転車だけでも便利なのに、その自転車さえ電動が増え、より機械化していっています。
一見便利な世の中にはなっていますが、身体はどんどん怠けていって本来の身体のバランスを崩してしまっているのです。
このバランスの崩壊は未来の病気につながり、しかも病気になってからでは手遅れなことも多々あります。
自分で病気になる未来の自分を作っていきますか・・?
先にも書いたように、春という季節は”キッカケ”の時です。
暖かくなってきて、外に出るにも良い時期となっています。
身体を動かしましょう!
歩きましょう!
肺を使って健康な未来の自分を手に入れましょう!
春という「キッカケ」の時期に、自分の身体を見つめなおし、運動を始めてみませんか?
一言メモ
それでは人の五臓での「肝」というものの働きはどうでしょうか?
お酒を飲んだ時の代謝なども肝臓が行っているなどもありますが、
東洋医学的には「肝」は自律神経系の伸びやかさをコントロールしてくれています。
簡単にいうと感情の起伏の柔軟性をもたらせてくれる機能です。
春になると発散型でイライラしてきたり、その反動で欝々としてしまったり、感情の起伏が激しくなる人が多いです。
自律神経系の疾患をお持ちの方は、春になると症状が悪化する傾向にあるのはそのためです。
薬剤師 櫻井大輔