2019年3月26日
淡紅裂紋舌縁暗 淡黄粘膩苔 裏怒張
舌色は淡紅からやや紅舌で縁暗紅で絡脉瘀滞が久しく部分に瘀斑の沈着を見る。
舌縁は肝経支配で絡脉の血流調整に関わる、肝鬱からの気滞から化火すれば鮮紅の縁赤がみられるが、
化火から絡血が火熬されると暗紅の色合いが見られ、久滞すると瘀斑がみられ、
絡脉鬱塞から化風も生じやすいので注意。苔は淡黄粘膩苔で舌面に粘り着いた様相であり、
痰熱と血滞が交結した様相(痰瘀互結)である。
痰熱血滞が久しいため、裂紋が舌尖~舌中に縦横に生じて上焦~中焦の心陰~脾陰の陰分への積滞内陥を表す。
<腹診>
心下から神闕(臍)まで硬く詰まった邪実の陥胸湯証
右脇に張りが強く膈膜気滞の溜まりあり
積滞が久しい証左で裂紋と符合する
<脈診>
浮弦滑搏で按じての戻りが急迫
絡脉の緩衝が乏しいため気逆衝心や衝動肝風を生じやすい。
<弁証 >
胸膈痰熱 肝風内動
<治法>
化痰開竅 凉血熄風