【創業33年漢方専門薬局】不妊症や様々な病気を東洋医学的観点から根本的解決へと導きます

事故後遺症臨床の考え方

女性48歳 <主訴> 2年前事故で頭部、顎を打撲。 足に力が入りにくくなったり、手も字を書くのも力が入らなかったりする。 ◆雨天のときに後頭部痛で嘔気をともなうことあり。 ◆身体が震える自覚があったりする。 ◆身体がしめつけるような痛み ◆足ががくがくする ◆身体の振るえや悪寒する感を覚えては血の気がひく感で気分が悪くなる ※リーゼ糖衣錠を一日三回服用しだして幾分改善するが、やめると身体のいたるところが痛い ※整形外科ではCTなど異常なしとのこと 1年間は痛みとの戦いから痛みが移動して手首から先、足首から先、舌先がジンジンしたり、夜間の口乾が起こってきたりする 便秘あり <舌診> 紫紅で瘀斑 舌縁紫鬱血(厥陰瘀熱)、歯痕(脾虚) <腹診> 任脈 中脘~水分穴が硬結動悸が強い(気逆衝逆を生じやすい) <脈診> 右 虚浮細短  左関独浮短渋結で脈硬弁証 左関の結而渋で肝経血凝。渋而堅で太過(肝風風動を生じやすい)。 脈短有力で気壅。 舌歯痕で胖及び中脘動悸硬結で痰飲、食積による阻滞気機から、脈道が伸展できず短で硬い。 これらは上記症状の脈道通脈の疏泄調和ができず、微小循環の絡脈中の細絡の絀急から風動を生じて様々な症状を起こしていると考えます。 治法 柔肝緩急兼熄風を中心に対応する。