【創業33年漢方専門薬局】不妊症や様々な病気を東洋医学的観点から根本的解決へと導きます

過換気症状を伴った神経症の考え方 一題目

<主訴>
流産後の過換気症状をともなった神経症
◆症状は気鬱・倦怠・過呼吸が中心

<現況>
妊娠8週目で嘔吐が強く脱水症状で吐気止めを服用との電話あり
妊娠嘔吐が強く、脱水から点滴を10回以上受けるが、耐えられず11週目掻爬する。
掻爬後も嘔気、気鬱で心療内科で内服するが、胃を壊して過呼吸症状を生じる。
生理が少しだけあり。
現在コンスタンチン・リスパダール・セロクエルを服用

<舌診>
舌先瘀点充血 苔膩で厚

<腹診>
胸脇苦満 心下痞硬 中脘動悸

<脈診>
右沈伏 左小滑

<背中>
神道圧痛が強い

右沈伏で気鬱が強い状況あり 肝気不安(胆気不足)による肺気粛降不利による過呼吸と考える。
酸甘で肝血の補充と胆気充足を行い、酸苦で相火を斂気させ下へ向かわせ、肺気の粛降をスムーズにさせる。
背中の神道穴に強い圧痛があり、円皮鍼で対応。横隔膜における肝の魂気と肺気の魄気の相火升降のバランスを考える。